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キャビテーション低減バタフライ弁 <産官共同研究>

 バルブを流量調整に用いる場合、騒音・損傷や破壊の原因となるキャビテーションが問題となります。この課題に対処するため、バルブ製造企業と当センターとの共同研究によりバルブ弁体の形状を最適化し、キャビテーションの発生を低減するバルブの開発を行いました。

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左:レクティバタフライ弁、右:調流バタフライ弁

 

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バルブ弁体

 

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バルブ特性(キャビテーション係数)

 

開発背景

 バルブ実流試験装置の設置と並行して設立したバルブ業界との技術会議のなかで、キャビテーション対策の重要性が議論・確認されました。そこで、バルブ製造企業数社と当センターとの共同研究を実施し、新しいバルブ弁体の開発に取り組みました。

製品説明

 バタフライ弁を低開度(低流量)で使用するとき、速い流速で渦が発生することにより圧力が低下し、キャビテーションが発生します。キャビテーションは、振動や騒音の原因となるばかりでなく、弁体や配管の壊食による損傷の原因にもなります。

 本製品では、弁体の下流側に整流板を設けることで、キャビテーションの発生を抑制しています。

共同開発メンバー

  • 株式会社清水合金製作所
  • 清水工業株式会社
  • 機械・金属材料担当