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耐キャビテーションバタフライ弁(通水整流機能付バタフライ弁)<技術支援>

 キャビテーション現象を簡易な方法で定量評価することが課題となっていました。そこで、振動による簡易評価手法の研究を行い、この成果を企業へ技術支援することで、耐キャビテーションバタフライ弁を製品化しました。

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図1 実験グラフ

 

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図2 構造

 

開発背景

 バルブ開発上、キャビテーション現象の定量評価が課題でした。そこで、センターでは振動によるキャビテーションの簡易評価を検討していました。この時、企業からバルブの試作に際して、バルブ性能試験と振動計による耐キャビテーション性の評価について相談がありましたので、センターの研究成果を参考に技術支援を行いましたところ、企業で新製品が開発されました。

製品説明

 本製品は、弁体の一部が球状となっていて、弁体弁座のシートリングが弁座面を摺れながら回転する構造(図2)になっています。開方向へ動作する時に、弁体外周部の切り欠きがある開度を通過すると一定量の水が流れます。

 さらに、弁体弁座のシートリングが弁箱を通過すると、切り欠き側反対面対角の放射状整流板(一次側整流溝)がキャビテーションを抑制する効果を発揮するというものです。

共同開発メンバー

  • 株式会社清水鐵工所
  • 機械・金属材料担当