流体制御技術と膜処理技術を利用した 緊急用飲料水製造装置の開発 <産官共同研究>

 彦根地域は、全国でも有数のバルブ集積産地ですが、長年培われたバルブなどの流体制御技術と膜濾過技術を駆使して、災害緊急時や少数世帯に対応できる浄水供給装置を開発しました。

開発の背景

 平成23年に起こった東日本大震災では多くの犠牲者を出し、未曾有の大惨事と成りました。それ以後、東南海地震などの発生が懸念され、また台風・竜巻等の風水害や管路事故の災害緊急時に、飲料水を確保し給水活動を迅速に行う事は大変重要です。災害時には、大型タンクローリー車では現場に向かえないなどの問題もあります。当所では、株式会社清水合金製作所と共に、井戸・自然水・プール等の原水を現場にて飲料水にできる移動式装置を商品化しました。

特徴

  1. 安心・安全の膜処理
    信頼有る膜モジュールAMST認定品およびMF膜(精密濾過膜)を使用。塩素消毒も標準。
  2. 無人・自動運転
    運転は全自動。逆洗機能付き。
  3. コンパクト
    幅65cm、奥行80cm。軽トラックで搬送可能。
  4. ワンタッチ接続
    配管・配線はワンタッチ接続。
  5. 電源はAC100V
    家庭用100V電源または小型発電機でOK。

主な仕様

造水量

最大50m3/日

電源

AC100V

外部出力

2点(定格負荷250V 3A 無電圧接点)

膜モジュール本数

1本

使用膜モジュール

公称孔径:0.1μm

膜材質:PVDF(ポリフッ化ビニリデン)

処理フロー

原水→ストレーナ→膜ろ過→消毒→飲料水

制御方法

自動運転、外部水槽水位ON-OFF制御、流量一定制御(PID制御)

外形寸法

幅650mm×奥行800mm×高さ1750mm

質量

約175kg(運搬時)

共同開発メンバー

  • 株式会社清水合金製作所
  • 機械・金属材料担当