琵琶湖の外来魚による脱臭材の開発 <産官共同研究>
近年、琵琶湖で大繁殖し、在来魚種に深刻な影響を与えている外来魚(ブラックバスやブルーギル)を炭化して、脱臭材を開発しました。
開発の背景
平成15年4月より「滋賀県琵琶湖のレジャー利用適正化に関する条例」が施行され、その中でブラックバスやブルーギル等の外来魚のリリース禁止が謳われています。これにより、県内では外来魚の食品化・飼料化・肥料化が試みられていますが、センター、有限会社紙炭、株式会社鈴木松風堂の3者で外来魚の炭化実験を繰り返し、脱臭材(吸着材)の開発に成功しました。
性能と特徴
- メチレンブルーの吸着試験の結果、その吸着能力は市販の粒状活性炭に近く、備長炭よりは遙かに優れています。
- 脱臭材1箱で、2匹のブルーギルを駆除した事になります。
- 工業振興を図り、同時に琵琶湖在来種の保存など琵琶湖条例を推進する取り組みです。
- 使用後はプランタなどの土に戻す事が出来ます。
- 環境啓蒙商品やノベルティー(広告宣伝)商品として注目されました。
共同開発メンバー
- 有限会社紙炭
- 株式会社鈴木松風堂
- 機械・金属材料担当